―――おまえがセフェリスの新たな『母』となってくれないか。
その言葉を頂いて、私がどれほどの至福に包まれたか、テオさま、あなたはご存知ですか?
泣いてしまうくらい、嬉しかった……何の価値もない一匹の戦災孤児、掃き溜めの中のがらくたのようだった私を、 テオさまは必要だとおっしゃってくださったのですから。
―――そして、あたうならば…私の……
あなたは熱っぽい眼差しで私を絡めとり、ゆっくりと私の唇に自らのそれを深く重ね、 言葉にならない想いの総てを伝えてくださいましたね。 その夜、私たちは契りを交わし……私、グレミオは17歳にして、身も心もテオさまのものになったのです。

そしてこれは、それから3年後のお話となります―――




crawl * come near


マークが前についているものは性描写有りです

Scene1 花屋にて
Scene2 ミルイヒの屋敷にて
Scene3 ミルイヒの屋敷にて
Scene4 マクドール邸へ
Scene5 テオの部屋にて
 Scene6 テオの部屋にて


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