カラァン……と乾いた音が天幕に響いた。まるで時が止まったかのごとく、 蝉の抜け殻を思わせるひずんだ静寂が随分と長く満ちていたと思う。 気づけばテオは芯が抜けたように力なく膝をつき、手からこぼれて地上に落ちた護身用の短剣を凝視していた。 鞘から抜かれた美しい白刃はテオの顔を映しており、何処かいびつなその顔は、自分のものだとは俄かには信じ難かった。
「…私は……今、何をしようとしたのだ…?」
テオはゆっくりと顔をあげ、二人の臣下に向けて問いかけた。テオの声も身体も、無様なほどに震えている。 正体不明にして制御不能な“自分”に対する恐怖によるものだと、アレンとグレンシールは直感的に理解した。 主の表情を見ればすぐ分かる。
「アレン、グレンシール。教えてくれ、私は何をしようとしたのだ!」
狼狽し、怯えながら尋ねてくるテオに向け、アレンは即答した。
「いいえ、何も起きませんでした。…そうだな?グレンシール」
アレンに促されて、一瞬ためらったもののグレンシールも同調する。主の為にも、ここで自分たちが取り乱すわけにはいかない。
「……はい…何も起きませんでした。……テオさま、きっとお疲れなのです。どうかお休みください」
二人の判断は、おそらく正しかった。テオはそれ以上騒がず、乱れきった脳内をどうにか整えようと、 幾度かゆるゆるとこうべを揺らした。しきりに瞬きを繰り返し、秩序の失われた言葉を細々と呟く。
「あぁ…いや……大丈夫だ…私は、…大丈夫だ。束の間の悪い夢を見た。それだけだ……」
「……テオさま……」
ゆっくりと立ち上がったテオは、二人の部下に視線をやった。その目には徐々にだが、理性的な光が戻りつつあり、 二人は雀の涙ほどの安堵を覚える。
「グレンシール。もう一度訊くが…セフェリスは、ミルイヒを処刑しなかったのだな?」
「はい、そのように報告を受けております」
「そうか…わかった」
テオは足元を見やっておもむろに短剣を拾い上げ、鞘におさめ、二人に背を向けて告げた。はっきりとした声で、しかし覇気の抜けた声で。
「私は明日の進軍に備え休ませてもらう。大丈夫だ、もうおかしな真似はせん……」
「……承知致しました」
テオのいつもより小さく見える背中は、無言のうちにアレンとグレンシールを拒絶していた。 その背は語る、今はただ一人きりになって、分厚い天鵞絨のマントに頭からくるまって、 暗闇で何もかもを閉ざして光の夢を見続けていたいのだと。
アレンとグレンシールに出来たのは、その場から去ることだけだった。 彼らは二人共用の天幕へ戻り、沈痛な想いを抱えて着替えを済ませる。 互いに口角を締め、口をつぐんで、言いたい台詞が出口を求めて心臓を這いまわる感覚が酷く気持ち悪くて……
こういうとき、先に言葉を発するのは大抵アレンだ。そして今回もまた、根競べのような静寂を破ったのはアレンの方だった。
「グレンシール…これで本当に良かったのだろうか……」
その一言にグレンシールが戦友の顔を見ると、その表情はまさに苦虫を噛み潰すような苦渋に満ちたものであった。 アレンの脳裏から、あの瞬間の映像が離れない。自動人形を思わせるぎこちない動きで短剣を構え、 自らの首へ今まさにその刃を突き立てんとするテオの姿が。
「何故テオさまがあのような事をなさろうとしたのか、私ごときには分からない。だがこれだけは分かる、 テオさまは、深く苦しんでおられる。当然だ…陛下にこう命令されたのだ、実の愛息子と殺しあえと!」
「アレン…!」
声を荒げるアレンをグレンシールはたしなめるが、激情は止まらない。
「いいや、やはり私は納得出来ない!今からでも遅くは無いはず。テオさまに、陛下へ具申して頂くよう進言しては……」
鎧を脱いだにもかかわらず今にも飛び出して行きそうなアレンの肩を、グレンシールがきつく掴んだ。 音が鳴りそうなほど力を込めて肩を押さえつけ、押し殺した声で諭す。
「アレン、私たちはテオさまに忠誠を誓うテオさまの手足。だから理解しているだろう、 主の命とは絶対的なもの……それはテオさまとて同じなのだ」
「……陛下の命に背くことは、武人として最大の恥辱、ということか……くっ…」
アレンはわなわなと身を震わせ、やがて堪えきれずにグレンシールの胸にすがりついた。 喚き散らす声が濡れている、もう涙を抑えることも出来ないのだ。
「私は、悔しい…!身を刻まれるほど、無力な自分が悔しくてたまらないのだ!……グレン、…グレ……グレ…っ……!」
「……アレ…ン……?」
断片的な名の呼び方が、胸に飛び込んできた体温が、突如としてグレンシールの記憶を揺さぶった。 それはパズルのピースがぴたりとはまったときの感覚に似ている。 そのとき青年は真実を悟った、胸にちくんと突き刺さる痛みを伴いながら。
(…グレ……グレミオという名……そうだ、思い出した……あのときに、テオさまが…)
それは数えきれぬほど繰り返された北方への出撃のなかでも、とりわけ長期に及んだ遠征での一幕。 状況が安定の段階を迎えたことから、ひと通りの仕事はアイン・ジードに任せ、テオは数日間のいとまを取ることになった。 その前日の夜、テオはアレンとグレンシールを呼び寄せ、三人で酒盛りを始めたのだ。
「なんだ、アレンはもうつぶれたのか。ろくに飲ませていないはずだが」
久々の休日に、美味い酒、そして気のおけない腹心。その三つが揃ったテオは、 珍しく少々『はめ』を外しているようで、鯨のように飲んでは酒瓶を次々と空け、 陽気に笑いながら他愛もない冗談を滑らせ……貴重な憩いを心行くまで楽しんでいるように見えた。
「アレンは下戸ですから、ほどほどになさって下さいよ、テオさま。私がいくらでもお付き合いいたしますから」
「はは、おまえは私なんかよりずっと強いからな。さあ、もっと飲め」
「では、遠慮なく頂きます」
既に意識を飛ばしているアレンを尻目にこんな会話を交わしているが、アレンは決して下戸というわけではなく、 アルコールに対する耐性力は普通だ。テオとグレンシールがやたらと強いだけのこと。 グレンシールとて、テオのペースに完全に合わせていたら酔いつぶれてしまうだろう。 セーブするのが上手いのだ。要領がいい、とも言う。
「うむ、実に気分が良い。早くセフェリスも交えて皆で飲んでみたいものだ……しかし家でその話をすると、 決まってグレ…いや、クレオが怒りだしてな。セフェリスはまだ子供だから、と……ああ、グレンシール、酒が無くなった。ついでくれ」
「はいはい。いくらでもどうぞ」
今回の遠征は長引き方が尋常でない。帝都を離れ、もう何か月経ったことか。 きっとテオは息子に会いたくてたまらないのだろうが、それをあからさまに顔に出すことはない。 ただ、息子の話題が増えたり酒量が増えたり…そんな些細な変化からグレンシールはテオの心情を察するのが常だった。
「何せ、セフェリスは私の息子だからなぁ……きっと酒にも強くなるに違いないぞ。おまえも今から鍛錬しておけ」
「まったく、テオさまの親馬鹿っぷりは本当に筋金入りですね」
楽しそうに喋るテオに向け、呆れ気味にグレンシールが言う。しかし、その何気ない一言に対するテオの反応は、 青年にとって予想外のものだった。
「なんだ…今更なコトをそんなにも皮肉気に言うのか?…困った奴だな、グレミオ……本当に、可愛い奴だ……」
「?…テオさま?…グレミオ、とは……え…っ?」
耳慣れない人名に瞠目したのも束の間。グレンシールは一瞬、何が起きたのか分からなかった。 母に甘える童のように、テオがグレンシールの胸元へ全体重を預けてきたのだ。
「…グレミオ、…抱き締めてくれ……今夜は…おまえの、部屋で……」
「テオさま、テオさま?」
飲み過ぎて、寝ぼけているのだ。そう判断したグレンシールは、すり寄ってくるテオの肩を何度か揺らし、声をかけたが。
「……グレ…ミオ……グレ…、…、………」
やがて寝入ったのか、テオは全く反応を示さなくなった。起こすのを諦めたグレンシールは、軽いため息をひとつ。
「ああ、すっかり眠ってしまわれた……」
しょうのない方だ、とぼやきつつも、グレンシールの気分は決して悪くない。 胸元で静かに寝息を立てるテオの表情は、今まで見たどんな顔よりも優しく、穏やかだった。 見つめるほどに心が安らいでいくような。普段ならば酔いつぶれても、ここまで無防備な表情を晒す真似はしないはずなのに。
「……名前が似ているので、どなたかと間違われたのでしょうか……?」
もしかしたら、長引き過ぎる遠征で疲労が頂点に達し、テオのガードも緩んでしまったのかもしれない。 いつもこんな、幼い子供みたいに無垢な色で愛する者に包まれているのだろうか? ……何事にもクールだと揶揄されがちなグレンシールの相貌に、いつしか自然と温かな微笑みが浮かんでいた。
「きっと、大切な方なのですね。恋しくて仕方がないのですね。……早く、逢えると…いいですね……」
そして……あのときテオを胸の中に受け入れたように、グレンシールは今、アレンの身体を抱き締める。 その抱擁は例えるなら弥生の日差し。相手に与え、相手に与えられるぬくもりは冬に積もった雪を融かし、 冴え冴えとした水の流れを生み、そして時に雪崩を引き起こす。温かいのに、冷たい。温かいのに…なんだか、怖い…… 不思議な感覚をなぞりながら、グレンシールは泣き続けるアレンを気の済むまで抱き続けた。
一方。休むと言ったものの、テオはなかなか鎧を脱げずに思慮にふけっていた。アレンとグレンシールが出て行ってからも、 一向に見張り番の兵士が戻ってくる気配はない。普段なら厳重注意するところだが、その余裕すら今のテオには無かった。
「セフェリスは、ミルイヒを赦した……恋愛感情を失ったとはいえ、あんなにもグレミオに懐いていた子供が、 グレミオを死に至らしめたミルイヒを赦した……」
ペンダントを握りしめながら瞑目し、テオは想う。自分がセフェリスの立場なら、確実に殺していた。 怒りで我を忘れ、戦友であろうと何であろうと構うことなく殺していた。 グレミオが受けた痛みの何倍も何千倍も手酷く相手を苦しめて惨殺しただろう。 ……まさか、こんな形で息子の成長を思い知ることになろうとは。
「一軍の長として、…強くなった。立派になった……。こんなにも空虚に囚われてしまった私が最後に出来ることは、 全力をもって息子に挑むこと……!」
そしてテオは両目を見開いた。その眼光は研ぎ澄まされた錐のように、痛いほど鋭く。
「そう、私に残された使命は……息子の覚悟に対し、渾身の力で応えること!」
鉛色の迷いを斬り捨て、漆黒の道なき道を見据え、金色の気迫に満ちた面持ちで立ち上がる。 黄金帝バルバロッサより賜った名剣プラックを手に取り、おもむろに鞘から抜く。そして……吠えた。 力強く美しい刃のきらめきが、テオに悲壮な覚悟を叫ばせた。剣を掲げてテオは叫ぶ。自らに向け、皇帝に向け、 そして浮き世を静かに見下ろす運命の女神に向けて叫び放った。
「…私の心身は、もはや開けども開けども虚構しか存在せぬ入れ子箱と成り果てた! しかし、まだ折れるわけにはいかない。私は北方将軍テオ・マクドール! 今や過去の栄誉と僅かな誇りだけで動くこの身体に、陛下…どうか、力をお与えください…!」
同時にテオは決意を固めた。愛しさの欠片、恋しさの欠片、この心にまだ残っている人間としての温もりのすべてをかき集め、 ひとつの決意へと昇華させた。
残りの全生涯をかけて、戦って、戦って…燃えて、燃えて……最後の血の一滴まで燃やし尽くすのだ。 灰ひとつ残すつもりは無い。墓など要らぬ。己の魂を抱きとめてくれる、あの腕があればいい。 この身も、この心も……捧げるべき相手は決めてある。そう、神にさえ、明け渡しなどしない……!



帝国将軍と解放軍リーダーが、父と子が、命と命が衝突する。 火花が散りそうなほどに苛烈なぶつかり合いは、他者の介入を一切拒絶していた。 敵も味方も二人の一騎打ちを遠巻きに見守っている、その胸に苦々しい想いを抱きながら。
「父さん……どうして、どうして…!」
「……どうした!それで全力を出しているつもりか!?」
容赦なくテオは打ち込んでくる。もう失うことを恐れるほどの大切なものが無い、 恐れをことごとく捨て去ったテオの強さはまさに鬼神のようだった。 一方でセフェリスの攻撃にはまだ躊躇があり、平常の力すら出し切れていない。
「失望したぞ、セフェリス…!」
「くう…っ!」
剣の薙ぎ払いで吹き飛ばされたセフェリスを、テオは敢えて追撃せず、怒りも露わに怒鳴りつけた。
「所詮貴様の覚悟はその程度だったのか!?血が繋がっている者が相手では腕が鈍るなど…… そんな甘い考えで、我ら帝国兵の屍を、貴様ら反乱兵士の屍を、そして大切な者の屍を踏みながら進み続けて来たというのか!?」
「…父さ…ん……」
厳しい叱責がセフェリスを雷撃のようにビリビリと揺さぶる。こんな父は見たことが無かった。 いつも平常心を保ち、いつも冷静だったはずの父が……
(泣いてる)
ぐっと棍を握りなおす。テオの怒りは、嘆きだった。号泣だった。その悲嘆が痛いほどセフェリスに伝わってきたのだ。
(父さんが泣いてる。全身で、泣いている)
身に沁みて感じとる。父の大いなる決意を、見えない涙を。
(応えなければ…いや、応えたい……父さんの想いに……!)
セフェリスは全身に鳥肌が立つほど五感を研ぎ澄まし、腹の奥底に力を込める。強すぎる覚悟には、 それ以上の覚悟をぶつけるしかない。その覚悟なら、既にこの胸の中にある!
「…そうだ、その通りだ父さん……ぼくは負けられない!ぼくは勝利を掴むその瞬間まで立ち止まったりしない…!」
万感を込めて交わされる打ち合い。迷いを振り切った攻撃は先ほどまでとは明らかに違う。遥かに重い感触だ。 剣を握るテオの手に、確かな痺れを残した。
「何が立ちはだかろうと、絶対に乗り越えてみせる……それがたとえ、ぼくの父さんであっても!!」
「いい覚悟だ……だがまだ甘い!」
やはり経験の差は大きな壁となって立ちはだかった。セフェリスの捨て身の一撃をテオは見切り、 受け止めずに素早くかわすとセフェリスは体勢を崩して強かによろめいた。 決定的な隙が生まれる、今こそ引導を渡す時だとテオは直感した。 大きく剣を振りかぶり、手向けの言葉とともに渾身の一撃を繰り出さんとする。
「これがとどめだ!さらば我が息子、セフェリス!!」
そして剣の刃がセフェリスに襲い掛かる寸前。突如として二人の間に『何か』が割って入った。 テオにはその姿が、その動きが、スローモーション再生のようにはっきりと見えた。
……彼は、テオの眼前で両腕を広げてセフェリスをかばっていた。真っ直ぐにテオを見つめる彼の眼差しは…… テオは剣を振り下ろそうとするまさにその瞬間、その動作を、完全に止めた。


……そうか。
私とセフェリスが争って、一番哀しむのは…おまえだったな……。


テオは自分が浮かべている、酷く場違いな表情に気づかなかった。 セフェリスも、父の顔色を伺う余裕など無かった。二人を見守る多くの兵たちにも、 テオの顔のほんの僅かな変化は判別がつかなかった。束の間テオがあらわした表情を知ることが出来たのは、おそらくただ一人だけ……
「父さあああぁぁん!!」
セフェリスの悲鳴と棍が身を突く鈍い音が戦場に響き、テオは数歩よろめいた後、その場に崩れ落ちた。 ほんのひと刹那、攻撃をためらってしまった……ただそれだけが原因の敗北。 しかし部下や兵士たちには申し訳ないが、後悔の念はあまり感じなかった。
息子の一撃は的確に急所を抉ったようだ。…おそらくもう助からないだろうと悟り、テオはどこか安堵したように吐息つく。 ふと気づけば、セフェリスやクレオやパーン、アレンとグレンシールも仰向けに倒れた自分に駆け寄り、哀しみの瞳で見つめていた。
「父さん!父さん…!」
セフェリスは今にも大粒の涙を零しそうなほど双眸を濡らしてすがってくる。 そんな息子の顔をテオはしっかりと見つめ、最後の力を振り絞り、掠れた声を発した。
「…悲嘆に暮れる必要は無い。これでいいのだ、セフェリス……」
そう、己が負けるのは当然の理。感情は人を強くもするし、弱くもする。悪い意味で情に流されれば、 それは甘さに繋がり、敗北へと直結する。殊に強すぎる喪失感は破滅を招く。死の翼に付け入る隙を与えてしまうのだ、自分のように。
「セフェリス…よく聴け。おまえに、父として最後の願いを遺す……」
これから先、息子に襲い掛かる運命は間違いなく過酷なものとなるだろう。大切なものを失う哀しみが、 どうかセフェリスを押し潰さないように……その願いを込めて、テオは言い放つ。
「何があっても、私のようになるな。リーダーは常に、強くあれ」
そしてテオは身に着けていたペンダントを外し、セフェリスへ差し出した。正直テオには、 この行為が正しいことなのか分からない。しかしこれが、テオに出来る最後の贖罪だった。
「これをおまえに託す。今日の今日まで数えきれぬほど、私がすがってきた物だ。 私を救い続けてくれたように、きっとこれは、おまえを救ってくれるだろう……」
セフェリスは真鍮のペンダントを乗せたテオの手に、自らの手をしっかりと重ねた。 力強いその感触にテオは満足げな微笑みを浮かべ、おもむろに蒼穹へと視線を移す。
抜けるような青い空が、テオの目にはたとえようもないほどに美しく感じられた。 その色がだんだん滲んでくるのは、意識が薄れつつある為だろうか…?
「あぁ…泣きたくなるほど綺麗な空だ。あいつに逢いに行くには丁度いい…… 向こうで…あいつの説教を延々と聞くのも……悪く、ない…な……」
微笑を湛えたままテオは瞼を閉じ、全身から力を抜いた。まるで、眠るように。 百戦百勝将軍の、穏やか過ぎる最期だった。セフェリスは深くうなだれ、 父と重ね合わせた手を、託されたペンダントを、きつく握りしめた。





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