ソウルイーター(Soul Eater)
持ち主に絶大な力と不老を与える、27の真の紋章のひとつ。
生と死を司り、持ち主に近しい者の魂を喰らい、力を増す。
それゆえ『呪いの紋章』とも呼ばれる。
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-SOUL EATER-
※『最初に真の紋章・生まれいずる』
幻想水滸伝Tふるい本より引用
最初に『やみ』があった。
『やみ』は長い、長い時のはざまに生きていた。
『やみ』はあまりに長いあいだ
さびしさの中で苦しんだために、
ついに『なみだ』をおとした。
『なみだ』から二人の兄弟が生まれた。
『剣』と『たて』である。
『剣』は全てを切りさくことができると言い、
『たて』はいかなるものにも傷つけられないと答えた。
そして二人は戦うこととなった。
戦いは7日7ばんつづいた。
『剣』は『たて』をきりさき、
『たて』は『剣』をくだいた。
『剣』のかけらがふりそそぎ空となった。
『たて』のかけらがふりそそぎ大地となった。
戦いの火花が星となった。
そして『剣』と『たて』をかざっていた27の宝石が
『27の真の紋章』となり、世界が動きはじめたのである。
※引用ここまで
「なあ、ソウルイーターよ」
「どうしておまえはそう魂を欲しがるのだろうね」
「私からことごとく大切なものたちを奪い」
「行く先々で戦乱を招き入れても、まだ足りないと言うのかい?」
「おまえの呪われし業は、まさに世界の原始にあった『やみ』が」
「『やみ』の哀しみが生んだのだよ」
「長い長い時間をたったひとりで過ごした耐えがたい孤独」
「だからおまえはそばにあるものを喰わずにはいられないのだね?」
「おまえの代々の主たちは、皆それに気づいた。おまえの孤独に」
「なぜなら私の身体もまた孤独なモノに変容してしまったのだから」
「一つ所に留まれば、必ず其処で災いをもたらす。人が死んでいく」
「皆は老いない私を疑うわけだね。そして磔刑にされたわけだ」
“Kill the Death!”
“Kill the Death!”
“Kill the Death!”
皆が私を忌む。―――嗚呼なにゆえ忌み給うか
皆が私を苛む。―――嗚呼なにゆえ苛み給うか
「けれどおかしいのはね、私は心までは変われなかったのだよ」
「心と身体の乖離。その苦しみすら何処か甘美なのは何故だろう」
「どうしてだろうね……今この瞬間でさえ、」
「私は人が恋しくていとおしくてたまらないのだよ」
「……もしかすると私たちは」
「人を焦がれるあまりに呪ってしまうのかもしれないね」
「ああ……もう時間が来たようだ」
「ぼっちゃん、ぼっちゃん?」
「………グレ…」
「震えてる……怖い夢だったんですか…?」
「グレミオ……」
何も言わず彼に身体を寄せると、
何も言わず彼は抱締めてくれる。
そう、この温もりが恋しくていとおしくてたまらないのだ。
「ん……もっと…もっとグレミオ………」
すがりつくように、求める。餓えて、むさぼるように、…愛す。
おまえは『これ』をずっと、欲しがっているのだろうか?
ソウルイーター……
おまえが救済される日は来るのだろうか―――
音楽:プロローグ‐七英雄の伝説‐(オリジナルバージョン)
mp3参考midi出典:
RomancingMi・Di
背景素材:Diamond Ice
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